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なぜ関ヶ原は日本文化の東西を分ける分水嶺となったのか?
日本の味と言葉が、ふたつに分かれる場所 カレーの肉は、豚か牛か。だしは、鰹か昆布か。マクドナルドは、「マック」か「マクド」か。 日本には、東と西で微妙に異なる「当たり前」が、数えきれないほどあります。しかもその違いは、じわじわと変化してい... -
なぜ関東では鰹だし、関西では昆布だしなのか?
鰹か、昆布か ── 日本の東西で異なる「だし」のルーツを探る 東京の人が大阪で味噌汁を飲むと、こう思うでしょう。「あれ?ちょっと薄い?」逆に大阪の人が東京でうどんをすすれば、「なんでこんなに色が濃いの?」と首をかしげるかもしれません。 ──だし... -
なぜ韓国料理はこんなに赤いのか?── 韓国料理と唐辛子の辛くて深い関係
韓国料理の赤はどこから来たのか? 唐辛子がたっぷり入った真っ赤なキムチや鍋。韓国料理といえば、あの鮮やかな赤を思い浮かべる人が多いでしょう。辛さと共に、韓国料理を象徴する色でもあります。 けれど、この赤は昔から韓国料理にあったわけではあり... -
なぜ「日本」は「にっぽん」と「にほん」のどちらも正しいのか?政府も統一していない国名の不思議
「にっぽん」か「にほん」か、それが問題だ もしシェイクスピアが日本に生まれていたなら、きっとこうつぶやいたことでしょう。「にっぽん」か「にほん」か、それが問題だ──と。 私たちの国の名前には、わずか漢字二文字の中に、二つの正解が隠れています... -
なぜ「すべての牛は但馬に通ず」という言葉が生まれたのか?-ブランド和牛の素親「但馬牛」の物語
「すべての牛は但馬に通ず」── 和牛の世界にめぐらされた但馬街道 「すべての道はローマに通ず」──。この言葉を耳にすれば、多くの人が、かつてローマ帝国が世界の中心だった時代を思い浮かべるでしょう。帝国の都と各地の都市は街道で結ばれ、どの道を行... -
なぜ同じ「町」なのに、「まち」と読んだり「ちょう」と読んだりするのか?
あなたの町は「まち」?それとも「ちょう」? 日本には、同じ漢字を使っているのに、読み方がまるで正反対に分かれる──そんな、少し意地悪な文字があります。その代表が「町」という字です。 たとえば東京都内。千代田区の「麹町(こうじまち)」のすぐ隣... -
なぜ米作りには「88の手間」がかかると言われるのか?
なぜ「88」なのか?──まずは疑問から 「米作りには88の手間がかかる」——そんな言い伝えを聞いたことがありますか? まるで古い格言のように語り継がれてきたこの言葉。何となく「米作りってずいぶん大変なんだな」ということは伝わってきます。 でも、ちょ... -
なぜ医師や看護師のユニフォームは、「白一色」から「カラフル」に変わったのか?
病院は、白の王国だったはずだ 病院は、かつて「白の王国」でした。しかし、いつからかその景色は変わりつつあります。 二十年前には異端とされた青や紺の「スクラブ」と呼ばれる衣装が、今では白衣と肩を並べる存在となっています。白衣姿の医師たちも、... -
なぜ日本では新しいブランド米が次々と生まれるのか?-秋田「サキホコレ」の挑戦
新しいブランド米が生まれ続ける国 日本には驚くほど多くのブランド米があります。農林水産省が公表する登録品種は、およそ1,300種にものぼり、さらに毎年約20もの新品種が誕生しているといいます。まさに「ブランド米戦国時代」と呼ぶにふさわしい状況で... -
なぜコシヒカリは日本のブランド米の絶対王者になったのか?
コシヒカリ ― 日本のブランド米の絶対王者 「コシヒカリ」という名前を聞いたことがない人がいるなら、これまでどこで暮らしてきたのか、むしろ聞いてみたくなるほどです。それほど、このお米は日本で圧倒的に知られた存在です。 農林水産省に登録されてい... -
なぜお米の値段はこんなに急に上がったのか?
米価急騰という「事件」──単独犯の犯行ではない おにぎりが、ちょっとした高級品に思える日が来るなんて、いったい誰が想像したでしょうか。去年の秋ごろから米の値段はぐんと跳ね上がり、高止まりしたままです。わずか数年前まで5キロで2,000円前後だった... -
なぜ日本の郵便ポストは赤なのか?
日本はポストの色に「赤」を選んだ 街角に立つ赤いポスト。使う機会は減りつつあるものの、あの赤は変わらず健在です。子どもがクレヨンでポストを描けば、まず選ぶのは赤。もはや“国民的既成概念”と言っていいでしょう。 でも、ふと考えたことはないでし...
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