生活文化– category –
日常生活に根ざした文化全般を扱います。
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なぜ「日本」は「にっぽん」と「にほん」のどちらも正しいのか?政府も統一していない国名の不思議
「にっぽん」か「にほん」か、それが問題だ もしシェイクスピアが日本に生まれていたなら、きっとこうつぶやいたことでしょう。「にっぽん」か「にほん」か、それが問題だ──と。 私たちの国の名前には、わずか漢字二文字の中に、二つの正解が隠れています... -
なぜ「すべての牛は但馬に通ず」という言葉が生まれたのか?-ブランド和牛の素親「但馬牛」の物語
「すべての牛は但馬に通ず」── 和牛の世界にめぐらされた但馬街道 「すべての道はローマに通ず」──。この言葉を耳にすれば、多くの人が、かつてローマ帝国が世界の中心だった時代を思い浮かべるでしょう。帝国の都と各地の都市は街道で結ばれ、どの道を行... -
なぜ同じ「町」なのに、「まち」と読んだり「ちょう」と読んだりするのか?
あなたの町は「まち」?それとも「ちょう」? 日本には、同じ漢字を使っているのに、読み方がまるで正反対に分かれる──そんな、少し意地悪な文字があります。その代表が「町」という字です。 たとえば東京都内。千代田区の「麹町(こうじまち)」のすぐ隣... -
なぜ米作りには「88の手間」がかかると言われるのか?
なぜ「88」なのか?──まずは疑問から 「米作りには88の手間がかかる」——そんな言い伝えを聞いたことがありますか? まるで古い格言のように語り継がれてきたこの言葉。何となく「米作りってずいぶん大変なんだな」ということは伝わってきます。 でも、ちょ... -
なぜ日本では新しいブランド米が次々と生まれるのか?-秋田「サキホコレ」の挑戦
新しいブランド米が生まれ続ける国 日本には驚くほど多くのブランド米があります。農林水産省が公表する登録品種は、およそ1,300種にものぼり、さらに毎年約20もの新品種が誕生しているといいます。まさに「ブランド米戦国時代」と呼ぶにふさわしい状況で... -
なぜコシヒカリは日本のブランド米の絶対王者になったのか?
コシヒカリ ― 日本のブランド米の絶対王者 「コシヒカリ」という名前を聞いたことがない人がいるなら、これまでどこで暮らしてきたのか、むしろ聞いてみたくなるほどです。それほど、このお米は日本で圧倒的に知られた存在です。 農林水産省に登録されてい... -
なぜお米の値段はこんなに急に上がったのか?
米価急騰という「事件」──単独犯の犯行ではない おにぎりが、ちょっとした高級品に思える日が来るなんて、いったい誰が想像したでしょうか。去年の秋ごろから米の値段はぐんと跳ね上がり、高止まりしたままです。わずか数年前まで5キロで2,000円前後だった... -
なぜ日本語は縦にも横にも書くのか?
二刀流は大谷翔平だけじゃない メールは横書き、小説は縦書き。Webサイトは横書き、新聞は縦書き。履歴書は横書きなのに、お礼の手紙は縦書きにしたくなる——。 私たちはそんな書き分けを、日常でごく自然にこなしています。けれど、よく考えてみると不思議... -
なぜおにぎりは三角形なのか?
日常の定番「おにぎり」──なぜ“あの形”なのか? 日本人にとっての「おにぎり」とは何でしょうか? 遠足や運動会の朝、眠い目をこすりながら母が握ってくれた手の温もり。コンビニの棚でつい手に取る、無意識の昼食ルーティン。簡素で、控えめで、けれど不... -
なぜ日本の郵便ポストは赤なのか?
日本はポストの色に「赤」を選んだ 街角に立つ赤いポスト。使う機会は減りつつあるものの、あの赤は変わらず健在です。子どもがクレヨンでポストを描けば、まず選ぶのは赤。もはや“国民的既成概念”と言っていいでしょう。 でも、ふと考えたことはないでし... -
なぜカエルは雨が降る前に鳴くと言われるのか?
カエルが鳴けば、雨が降る? 都会の夜に、カエルの鳴き声が聞こえることは、もうほとんどなくなりました。けれども、子どものころ田舎で聞いたあの声が、雨の気配とともに思い出されることがあるかもしれません。 「カエルが鳴くと雨が降る」――どこか懐か... -
なぜ日本には雨を表す言葉がこんなにも多いのか?
雨は、名前とともに降ってくる 春の「春雨」、梅雨の「長雨」、夏の「夕立」、そして「霧雨」。日本語には、雨を表す言葉が驚くほど多くあります。 気象学者・倉嶋厚の『雨のことば辞典』には、実に1,200種類以上の語が収録。降り方や強さ、季節、そして人...