食文化– category –
食習慣、料理、保存法、器具などを含みます。
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なぜ日本の地方はこんなに個性豊かなのか?~「開いて磨く」を加速させた交通の力~
壁と窓が描いた日本地図の不思議 ―「閉じて深め」から「開いて磨く」へ 前回の記事「なぜ日本の地方はこんなに個性豊かなのか?~自然の采配が生んだ、多彩な地方色~」では、山や気候といった自然環境が、地域文化を「閉じて深める」力として働いたことを... -
なぜ日本の地方はこんなに個性豊かなのか?~「閉じて深めた」自然と風土の力~
同じ国なのに、どうしてこんなに違う? 京都の町家を歩けば、格子戸の向こうから差し込む夕日まで几帳面に整列して見えます。ところが沖縄に行けば、赤瓦の屋根でシーサーがあくびをして、「陽気にいこうよ」と笑っているようです。北の北海道では雪まつり... -
なぜ日本の地方はこんなに個性豊かなのか?~データと地図で見る、地域の魅力と多様性~
感覚からデータへ ― 日本の多様性を「数値」で覗く 日本列島を旅したことのある方なら、一度はこう思ったことがあるはずです。「同じ国なのに、言葉も食べ物も、人の雰囲気までこんなに違うのか」と。 北海道から沖縄まで、直線距離にしておよそ3,000キロ... -
なぜ関ヶ原は日本文化の東西を分ける分水嶺となったのか?
日本の味と言葉が、ふたつに分かれる場所 カレーの肉は、豚か牛か。だしは、鰹か昆布か。マクドナルドは、「マック」か「マクド」か。 日本には、東と西で微妙に異なる「当たり前」が、数えきれないほどあります。しかもその違いは、じわじわと変化してい... -
なぜ関東では鰹だし、関西では昆布だしなのか?
鰹か、昆布か ── 日本の東西で異なる「だし」のルーツを探る 東京の人が大阪で味噌汁を飲むと、こう思うでしょう。「あれ?ちょっと薄い?」逆に大阪の人が東京でうどんをすすれば、「なんでこんなに色が濃いの?」と首をかしげるかもしれません。 ──だし... -
なぜ韓国料理はこんなに赤いのか?── 韓国料理と唐辛子の辛くて深い関係
韓国料理の赤はどこから来たのか? 唐辛子がたっぷり入った真っ赤なキムチや鍋。韓国料理といえば、あの鮮やかな赤を思い浮かべる人が多いでしょう。辛さと共に、韓国料理を象徴する色でもあります。 けれど、この赤は昔から韓国料理にあったわけではあり... -
なぜ「すべての牛は但馬に通ず」という言葉が生まれたのか?-ブランド和牛の素親「但馬牛」の物語
「すべての牛は但馬に通ず」── 和牛の世界にめぐらされた但馬街道 「すべての道はローマに通ず」──。この言葉を耳にすれば、多くの人が、かつてローマ帝国が世界の中心だった時代を思い浮かべるでしょう。帝国の都と各地の都市は街道で結ばれ、どの道を行... -
なぜ米作りには「88の手間」がかかると言われるのか?
なぜ「88」なのか?──まずは疑問から 「米作りには88の手間がかかる」——そんな言い伝えを聞いたことがありますか? まるで古い格言のように語り継がれてきたこの言葉。何となく「米作りってずいぶん大変なんだな」ということは伝わってきます。 でも、ちょ... -
なぜ日本では新しいブランド米が次々と生まれるのか?-秋田「サキホコレ」の挑戦
新しいブランド米が生まれ続ける国 日本には驚くほど多くのブランド米があります。農林水産省が公表する登録品種は、およそ1,300種にものぼり、さらに毎年約20もの新品種が誕生しているといいます。まさに「ブランド米戦国時代」と呼ぶにふさわしい状況で... -
なぜコシヒカリは日本のブランド米の絶対王者になったのか?
コシヒカリ ― 日本のブランド米の絶対王者 「コシヒカリ」という名前を聞いたことがない人がいるなら、これまでどこで暮らしてきたのか、むしろ聞いてみたくなるほどです。それほど、このお米は日本で圧倒的に知られた存在です。 農林水産省に登録されてい... -
なぜお米の値段はこんなに急に上がったのか?
米価急騰という「事件」──単独犯の犯行ではない おにぎりが、ちょっとした高級品に思える日が来るなんて、いったい誰が想像したでしょうか。去年の秋ごろから米の値段はぐんと跳ね上がり、高止まりしたままです。わずか数年前まで5キロで2,000円前後だった... -
なぜおにぎりは三角形なのか?
日常の定番「おにぎり」──なぜ“あの形”なのか? 日本人にとっての「おにぎり」とは何でしょうか? 遠足や運動会の朝、眠い目をこすりながら母が握ってくれた手の温もり。コンビニの棚でつい手に取る、無意識の昼食ルーティン。簡素で、控えめで、けれど不...
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