生活文化– category –
日常生活に根ざした文化全般を扱います。
-
なぜ日本の地方はこんなに個性豊かなのか?~「開いて磨く」を加速させた交通の力~
壁と窓が描いた日本地図の不思議 ―「閉じて深め」から「開いて磨く」へ 前回の記事「なぜ日本の地方はこんなに個性豊かなのか?~自然の采配が生んだ、多彩な地方色~」では、山や気候といった自然環境が、地域文化を「閉じて深める」力として働いたことを... -
なぜ日本の地方はこんなに個性豊かなのか?~「閉じて深めた」自然と風土の力~
同じ国なのに、どうしてこんなに違う? 京都の町家を歩けば、格子戸の向こうから差し込む夕日まで几帳面に整列して見えます。ところが沖縄に行けば、赤瓦の屋根でシーサーがあくびをして、「陽気にいこうよ」と笑っているようです。北の北海道では雪まつり... -
なぜ日本の地方はこんなに個性豊かなのか?~データと地図で見る、地域の魅力と多様性~
感覚からデータへ ― 日本の多様性を「数値」で覗く 日本列島を旅したことのある方なら、一度はこう思ったことがあるはずです。「同じ国なのに、言葉も食べ物も、人の雰囲気までこんなに違うのか」と。 北海道から沖縄まで、直線距離にしておよそ3,000キロ... -
なぜ日本の地方はこんなに個性豊かなのか?~47の色を束ねる、日本の多様性アルバム~
47色で描く、日本列島の多彩なパレット 日本を北から南まで旅してみると、同じ国を歩いているはずなのに、まるで別の舞台に迷い込んだような錯覚を覚えることがあります。 京都では格子戸越しに差し込む西日が町家の影を描き、沖縄では赤瓦の屋根にシーサ... -
なぜ海外出張は、西回りより東回りの方が時差ボケがひどいのか?── そして、どうすれば時差ボケを和らげられるのか?
ヨーロッパよりも、アメリカ出張のほうがきつい気がする ── その理由は? 出張でたびたび海外に出かける人のあいだでは、「ヨーロッパ行き(西回り)よりアメリカ行き(東回り)の方が、時差ボケがきつい気がする」── そんな声をよく耳にします。 実はこの... -
なぜ同じ日本人なのに、世代によってチャイムの音が違うのか?~太鼓からキンコンカンコン、そして静寂へ 音でたどる学校の130年~
「キンコンカンコン」を知らない子どもたち 「キンコンカンコン」が聞こえない学校が、少しずつ増えています。チャイムがない?では、授業はどうやって始まり、どうやって終わるのか。そう疑問に思うのは、昭和や平成の学校で育った世代でしょう。 私たち... -
なぜZ世代女子の間で編み物が人気なのか?〜K-POPから始まった「デジタルネイティブ」の静かな癒し〜
Z世代はなぜ、スマホを置いて毛糸を手に取るのか? 最近、100円ショップの棚が妙に寂しいのをご存じでしょうか。原因はトイレットペーパーでもマスクでもなく、毛糸です。 朝に入荷したはずのカラフルな毛糸が、夕方には跡形もなく消えている。しかも買い... -
なぜ病院と調剤薬局とは分かれているのか?
処方せんを片手に歩く、そのわけを探る かつては、診察が終わればその場で薬を受け取るのが当たり前でした。診察券と一緒に薬袋を渡され、「はい、お大事に」で一件落着。 ところが今では、診察後に「処方せん」を渡され、わざわざ外の薬局へ足を運ぶのが... -
なぜ関ヶ原は日本文化の東西を分ける分水嶺となったのか?
日本の味と言葉が、ふたつに分かれる場所 カレーの肉は、豚か牛か。だしは、鰹か昆布か。マクドナルドは、「マック」か「マクド」か。 日本には、東と西で微妙に異なる「当たり前」が、数えきれないほどあります。しかもその違いは、じわじわと変化してい... -
なぜウサギは鳥でもないのに「一羽」「二羽」と数えるのか?
鳥でもないのに「一羽、二羽」── ウサギの数え方の不思議 「ウサギは一羽、二羽と数えるんだよ。」 そんな話を初めて聞いたとき、不思議に思った方も多いのではないでしょうか。ウサギには羽も翼もありません。鳥でもないのに、なぜ「羽」という単位を使う... -
なぜ関東では鰹だし、関西では昆布だしなのか?
鰹か、昆布か ── 日本の東西で異なる「だし」のルーツを探る 東京の人が大阪で味噌汁を飲むと、こう思うでしょう。「あれ?ちょっと薄い?」逆に大阪の人が東京でうどんをすすれば、「なんでこんなに色が濃いの?」と首をかしげるかもしれません。 ──だし... -
なぜ韓国料理はこんなに赤いのか?── 韓国料理と唐辛子の辛くて深い関係
韓国料理の赤はどこから来たのか? 唐辛子がたっぷり入った真っ赤なキムチや鍋。韓国料理といえば、あの鮮やかな赤を思い浮かべる人が多いでしょう。辛さと共に、韓国料理を象徴する色でもあります。 けれど、この赤は昔から韓国料理にあったわけではあり...