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なぜ日本の地方はこんなに個性豊かなのか?~47の色を束ねる、日本の多様性アルバム~
47色で描く、日本列島の多彩なパレット 日本を北から南まで旅してみると、同じ国を歩いているはずなのに、まるで別の舞台に迷い込んだような錯覚を覚えることがあります。 京都では格子戸越しに差し込む西日が町家の影を描き、沖縄では赤瓦の屋根にシーサ... -
なぜ海外出張は、西回りより東回りの方が時差ボケがひどいのか?── そして、どうすれば時差ボケを和らげられるのか?
ヨーロッパよりも、アメリカ出張のほうがきつい気がする ── その理由は? 出張でたびたび海外に出かける人のあいだでは、「ヨーロッパ行き(西回り)よりアメリカ行き(東回り)の方が、時差ボケがきつい気がする」── そんな声をよく耳にします。 実はこの... -
なぜ隅田川花火大会に100万人集まったと分かるのか?人数カウントの意味と舞台裏
花火よりも難題 ── 大量の動く人間をどうやって数えるのか? お祭り、パレード、花火大会、そしてデモ行進──街中で行われるこうした大規模イベントでは、毎年のように「今年は○○万人が訪れました」と報じられます。その数字を目にするたびに、つい「へえ、... -
なぜ同じ日本人なのに、世代によってチャイムの音が違うのか?~太鼓からキンコンカンコン、そして静寂へ 音でたどる学校の130年~
「キンコンカンコン」を知らない子どもたち 「キンコンカンコン」が聞こえない学校が、少しずつ増えています。チャイムがない?では、授業はどうやって始まり、どうやって終わるのか。そう疑問に思うのは、昭和や平成の学校で育った世代でしょう。 私たち... -
なぜ風邪薬は自由に買えなくなったのか?~誰にでも起こりうる現代病の実態~
ふつうの風邪薬が、自由に買えない時代に ちょっと風邪っぽいな──そう思って、いつものようにドラッグストアで風邪薬を手に取ります。ところが最近では、「このお薬はお一人様一箱まで」といった注意書きが添えられていたり、レジでは薬剤師がやってきて、... -
なぜ日本人は「線香花火の静寂」を愛するのか?~世界で一つだけの癒しの花火~
打ち上げ花火とは違う、心に寄り添う小さな火 夏の夜空に大輪を咲かせる打ち上げ花火は、人々を一瞬で歓声の渦に巻き込む華やかな存在です。けれど、そのすぐそばで、音もなくぽとりぽとりと火花を落とす線香花火が、人の心をとらえて離さないのはなぜでし... -
なぜ花火は夜空に虹を描けるのか?~一瞬で散る美しさに、花火師たちが生涯を捧げる理由~
なぜ花火は夜空に虹を描けるのか? 虹は、雨上がりの空が私たちにくれる自然界の奇跡です。けれど、花火はその奇跡を超えるかのように、漆黒の夜空を色彩の舞台に変えます。火薬と金属の化学反応を巧みに操り、設計通りに弧を描く光を放ち、わずかな時間で... -
なぜ火薬は戦場を離れて夜空を彩るようになったのか?(日本編)〜花火がたどった千年の物語
戦国の火薬が、夜空で「平和の光」に変わるまで かつて火薬といえば、戦国の鉄砲が鳴らす轟音の象徴でした。国の命運を左右したその技術が、いまや夜空に大輪の花を咲かせ、人々の歓声を誘います。恐怖の音が期待の響きに変わった背景には、日本ならではの... -
なぜ火薬は戦場を離れて夜空を彩るようになったのか?(世界編)〜花火がたどった千年の物語~
「薬」が「武器」になり、やがて「芸術」になった話 夏の夜。夜空を見上げる人々の顔は、なぜかどこでも似ています。目を丸くし、口を半開きにして、ひととき日常を忘れる。花火の前では、誰もが子どもの顔に戻るのです。 けれども、その色とりどりの光を... -
なぜZ世代女子の間で編み物が人気なのか?〜K-POPから始まった「デジタルネイティブ」の静かな癒し〜
Z世代はなぜ、スマホを置いて毛糸を手に取るのか? 最近、100円ショップの棚が妙に寂しいのをご存じでしょうか。原因はトイレットペーパーでもマスクでもなく、毛糸です。 朝に入荷したはずのカラフルな毛糸が、夕方には跡形もなく消えている。しかも買い... -
なぜ病院と調剤薬局とは分かれているのか?
処方せんを片手に歩く、そのわけを探る かつては、診察が終わればその場で薬を受け取るのが当たり前でした。診察券と一緒に薬袋を渡され、「はい、お大事に」で一件落着。 ところが今では、診察後に「処方せん」を渡され、わざわざ外の薬局へ足を運ぶのが... -
なぜ関ヶ原は日本文化の東西を分ける分水嶺となったのか?
日本の味と言葉が、ふたつに分かれる場所 カレーの肉は、豚か牛か。だしは、鰹か昆布か。マクドナルドは、「マック」か「マクド」か。 日本には、東と西で微妙に異なる「当たり前」が、数えきれないほどあります。しかもその違いは、じわじわと変化してい...